このブログは、世の中の「最近気になること」やその背景などを
ざっくり知りたい方向けです。
世間話や営業の雑談ネタなどに役立つと嬉しいです。

PR

総裁選とは?総裁は総理大臣?過去の総裁は?

政治

現在、政治の世界で大きな話題となっているのは自民党総裁選です。特に次期総理大臣が選出されるという点で、国内外から注目を集めており、今後の日本の政治、経済、外交方針に影響を与える重要な選挙です。

自民党総裁選とは

自民党総裁選とは、自由民主党の党首を選出するための選挙です。

自民党が与党であるため、この総裁選で選ばれた人物がそのまま内閣総理大臣となる可能性が非常に高いです。

選挙は自民党所属の国会議員や党員・党友による投票で行われ、党内の勢力図や支持基盤によって結果が左右されます。

他の政党との違い

自民党総裁選は、他の政党の党首選挙と形式的には似ていますが、与党の総裁選であるため、国のリーダーを決める重要な選挙として国民全体からの注目度が高い点が異なります。

また、党内の派閥や支持基盤による複雑な力関係も、他の政党と比較すると非常に特徴的です。

総裁の役割

自民党総裁は、党内のリーダーシップを発揮し、党の戦略や政策の実現に向けた指導力を持つ重要な役割を担っています。

  1. 党の代表としての役割:
    • 自民党総裁は党の最高指導者として、党の方針や戦略を決定し、党内の意見をまとめる役割を果たします。また、党を外部に代表して、政党としての対外的な交渉やコミュニケーションを担当します。
  2. 内閣総理大臣の候補者:
    • 自民党総裁は日本の総理大臣になる可能性が高いため、総裁選で選ばれた人物がそのまま内閣総理大臣として任命されるのが一般的です。そのため、総裁の政策方針やリーダーシップが国の政権運営に直接的な影響を与えます。
  3. 党の政策決定と実施:
    • 自民党の政策や公約の策定において中心的な役割を果たし、これらの政策を実行に移すための指導力を発揮します。党内での政策議論や調整を行い、党の方針を具体化します。
  4. 党内調整:
    • 党内の各派閥や議員間の意見を調整し、党内の結束を維持する役割があります。党の内部対立や意見の相違を解決し、統一的な方針を打ち出すための調整を行います。
  5. 選挙戦略の策定:
    • 自民党の選挙戦略を策定し、選挙戦に向けた活動やキャンペーンの指導を行います。選挙での勝利を目指し、候補者の選定や選挙資金の管理なども担当します。
  6. 政府との連携:
    • 政府との連携を図り、政策の実行や法案の通過に向けた調整を行います。政府の方針と党の方針が一致するようにするための調整役を果たします。

注目度の高い人物:河野太郎

河野太郎氏は、2024年の自民党総裁選において注目されている有力候補の一人です。

河野氏はこれまで防衛大臣や外務大臣など重要な閣僚ポストを歴任しており、国際的な視野や国内外での実績が評価されています。

彼は特に若年層や無党派層からの支持が強く、SNSを活用した発信力にも定評があります。

改革派として知られ、特にエネルギー政策やデジタル化推進に対する強い姿勢が特徴です。

  1. エネルギー政策:河野氏は再生可能エネルギーの推進に力を入れており、脱炭素社会の実現を目指しています。原発依存からの脱却も掲げ、持続可能なエネルギー政策が注目されています。
  2. デジタル化:河野氏は行政のデジタル化を積極的に推進し、官僚組織の効率化やオンラインサービスの普及を目指しています。これにより、国民の利便性向上を図ろうとしています。
  3. 改革:河野氏は、長年の日本の官僚主義や既得権益に対して改革を主張しており、政治の透明性や効率化を目指しています。これが支持層の間で大きな支持を得ている要因の一つです。

父は自民党総裁経験者の河野洋平氏。総裁に選ばれながらも、以下の理由で総理大臣になることはできませんでした。

今回の総裁選に限らず、政治家・河野氏親子の物語として今後も注目されるのではないでしょうか。

総裁になっても総理になれなかった父・河野洋平氏

河野洋平氏が自民党総裁になったにもかかわらず、総理大臣になれなかった理由は、1993年の自民党の政権失墜によるものです。この年、自民党は衆議院選挙で過半数を失い、非自民勢力が連立して細川護熙を首班とする非自民連立政権が誕生しました。

具体的な経緯は次の通りです。

  1. 自民党の内部分裂:自民党内で改革派と保守派の対立が激化しており、小沢一郎や羽田孜を中心としたグループが離党して新生党を結成しました。この影響で、党内の結束が弱まり、選挙での自民党の基盤が揺らぎました。
  2. 1993年総選挙の敗北:自民党は1993年の衆議院総選挙で過半数を割り込む結果に終わりました。その結果、自民党単独では政権を維持できず、河野洋平が自民党総裁であったにもかかわらず、連立政権を組むことができなかったため、首相に指名される機会がありませんでした。
  3. 非自民連立政権の誕生:自民党以外の勢力が細川護熙を首相とする連立政権を樹立し、自民党は一時的に野党に転落しました。これにより、河野洋平は総理大臣になれず、自民党は初めて政権を失いました。

その後、河野氏は自民党内で影響力を保ち続けたものの、総理大臣の座に就くことはありませんでした。

これまでの自民党総裁選結果

以下は、自民党総裁選の年月、選ばれた人、その当時の年齢、そして出馬回数を表形式でまとめたものです。

年月選ばれた人当時の年齢出馬回数
1956年12月石橋湛山70歳1回目
1957年3月岸信介60歳1回目
1960年7月池田勇人59歳1回目
1964年7月佐藤栄作63歳1回目
1972年7月田中角栄54歳1回目
1976年12月福田赳夫71歳3回目
1982年11月中曽根康弘64歳3回目
1987年10月竹下登63歳1回目
1989年10月海部俊樹58歳1回目
1991年10月宮澤喜一72歳2回目
1993年7月河野洋平56歳2回目
1995年9月橋本龍太郎58歳1回目
1998年7月小渕恵三61歳1回目
2000年4月森喜朗62歳1回目
2001年4月小泉純一郎59歳3回目
2006年9月安倍晋三52歳1回目
2007年9月福田康夫71歳1回目
2008年9月麻生太郎68歳2回目
2012年9月安倍晋三58歳2回目
2020年9月菅義偉71歳1回目
2021年9月岸田文雄64歳2回目


関連する本など

自民党と裏金 捜査秘話
村山 治 | 2024年07月17日頃発売 | 久々に東京地検特捜部の本格的な動きが注目された自民党安倍派の裏金キックバック事件。しかし、立件されたのは陣笠議員3人だけ。安倍派の幹部たちは逃げ切ろうとしている。なぜ安倍派5人衆は捕まらないの...
自民党と派閥 政治の密室 増補最新版
渡辺 恒雄 | 2024年04月26日頃発売 | ★各メディアで話題沸騰(以下、すべて2024年9月現在)☆プレジデントオンライン、現代ビジネスで抜粋記事☆週刊現代で佐藤優氏(作家)が書評☆AERAで下山進氏(ノンフィクション作家)が書評☆...
裏切りと嫉妬の「自民党抗争史」 (講談社+α文庫)
浅川 博忠 | 2017年04月21日頃発売 | 騙す奴より、騙される奴が悪い。それが永田町のルールだ! 権力という魔物に魅せられた男たちが繰り広げる、裏切り、嘘、手の平返し、何でもありの抗争劇。自民党結党以来のライバル対決の裏側を膨大な取...
自民党という絶望 (宝島社新書)
石破 茂 | 2023年01月27日頃発売 | 保守のコスプレ。“売国政治”の正体! 自民党の「劣化」が止まらないーー。国際競争力の低下、“反日カルト”との蜜月、いまだに迷走を続けるコロナ対策、上がらない賃金と物価高、少子高齢化に格差拡大…...
自民党の大罪 (祥伝社新書)
適菜 収 | 2024年08月02日頃発売 | 自民党の変容と日本の凋落東西冷戦の終結が迫り、「政治改革元年」という掛け声に人々が浮かれたのが平成元(1989)年。しかし、皮肉にもその年が自民党、日本の明暗を分ける分岐点になった。以降の35...

コメント

タイトルとURLをコピーしました